-内巻き:ふんわり可愛らしくガーリーに仕上がります-
日本語では主に髪型(特にパーマ)を意味し、内巻きと外巻きがあるようだ。違いは-内巻きは可愛らしくガーリーに仕上がり、外巻きは大人っぽくフェミニンな印象になります。- とある。では続いて中国語の“内卷”を見てみよう。よく見ると字面は多少違うが“内”は同じく内側を意味し“卷”も日本語と同じく“巻く”や“巻きつける”といった意味である。では。日本語と同じではないかと思うのだが、実は大きく異なる。

内卷,【1】原指一类文化模式达到了某种最终的形态以后,既没有办法稳定下来,也没有办法转变为新的形态,而只能不断地在内部变得更加复杂的现象 。【2】经网络流传,很多高等学校学生用其来指代非理性的内部竞争或“被自愿”竞争 。【3】现指同行间竞相付出更多努力以争夺有限资源,从而导致个体“收益努力比”下降的现象。可以看作是努力的“通货膨胀”
元の意味は【1】一つの文化パターンが最終的な形態になった後、その形態が安定することもなければ新たな形態に変化することもできず内部で複雑化せざるを得なくなる現象。【2】ネットを通じ拡散。高校生を中心に使われ非理性的な身内の競争あるいは“やらされ感”の競争を意味する。【3】限られた資源を奪い合い、個人の努力と報酬のバランスが崩れる現象。努力の“安売り”
他者と無利益な比較をする“攀比/pan bi”という言葉もあるが内卷はより広義である。
そのため個人によって解釈に違いが生じるであろうが基本的な定義は上記の通りである。
さて、こうしてみると日本は“内向き”なだけでなく非常に“内巻き”な社会である気がしてくる。個人的には理解に苦しむのだが超過勤務を自慢する“残業自慢”、体調が悪いのに無理して出勤してくる“自己犠牲自慢”、忙しさをアピールしたいのか睡眠不足を自慢する“徹夜自慢”など。また、昨今よく耳にする「マウンティング」、「マウントをとる」もこれにあたるだろう。その他、小売りやサービス業に多く見られる“過剰なサービス”や“安売りの競争”など…。このように見ていくとブラック企業やブラック校則、カスハラなど昨今よく耳にする社会問題も日本社会における過度な“内巻き”から生じた現象のように感じるのである。
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